汚染水放出 大変残念で申し訳ない 官房長官

2011年04月06日 11:00

 枝野幸男官房長官は5日の記者会見で東京電力が高レベル放射性廃液を集中廃棄物処理施設内に保存するために同施設内に保管していた1万トンの低レベル放射性廃液を海洋に放出した措置について「やむを得ない措置であるとはいえ、大変残念な事であり、申し訳ない」と語った。その上で「高濃度汚染水の海への流出を止めることを急がせる」とした。

 東京電力では5号機、6号機のサブドレンビットに保管されている低レベルの滞留水1500トンについても、原子炉の安全確保上必要な措置として、一部を海洋放出。最終、1500トンを放出する。

 今回の海洋放出による影響について東京電力は「近隣の魚類や海藻などを毎日食べ続けると評価した場合、成人の実効線量は年間で約0.6ミリシーベルトと評価されており、一般公衆が自然界から受ける年間線量(2.4ミリシーベルト)の4分の1」としている。(編集担当:福角忠夫)