ロート、「朝」と「夜」それぞれの目薬で新市場の開拓を目指す

2011年04月04日 11:00

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新発売された「新緑水」とリニューアル発売した「養潤水」。それぞれの製品の使用場面を明らかにして売り出すことで市場の開拓を目指す。

 コンタクトレンズを使用している人や花粉症に悩む人を例として挙げるまでもなく、今や目薬は毎日の習慣として人々の生活の中に溶け込んでいる。そんな中、ロート製薬は今月、朝起きた時の目の不快感に着目した”朝専用”ともいえる目薬「ロート新緑水」を発売した。

 同社の調査(n=310)によると「朝起きた時に目の不快症状が気になる」という人は3人に2人(65%)おり、最も気になる症状としては「目の疲れ」が16%、「目やにがたまっている」が13%、「目がしょぼしょぼしている」が8%となった。朝の目に不快症状が表れる理由としては、目は日中は常に一定量の涙を出し続けているものの、睡眠中はこの量が減るため、溜まった老廃物が目やにとなったり、前日の疲れによって炎症が起こったりすることが挙げられる。そのような不快症状への対策として、先述の調査では「目薬」を挙げる人が49%いたが、これまで朝の目の不快症状をケアするための専門の目薬はなかった。そんな中で発売された「ロート新緑水」は、朝の目の不快症状の一因となる炎症を鎮めるための処方として「ベルベリン硫酸塩水和物」と「アズレンスルホン酸ナトリウム水和物」という2種類の生薬由来成分を配合。さらに角膜保護成分「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」を配合することで涙液成分を補給し、眼病を予防する。

 さらに同社は「ロート新緑水」の発売に合わせて、97年に発売され、夜に使用することで角膜修復をサポートするという発想が話題となった「ロート養潤水」を「ロート養潤水α」としてリニューアル発売した。上述の調査では、目薬の購入方法としては「実際に店頭に並んでいるものの中から適当なものを見つけて購入する人」が多いという。その調査結果から、朝と夜それぞれに特化した2種類の目薬のパッケージに「朝」と「おやすみ前に」というフレーズを入れるなど使用場面を具体的にアピールしている。

 そういった現状を考慮した上で同社は、使用するシーンを想定した目薬が新たな市場を開拓すると見ており、今後も更なる販売強化を図る。