伊藤忠商事は子会社であるヤヨイ食品の気仙沼工場が今回の震災により被害を受けたことで、同工場の製造商品の一部をOEM生産委託することについて、ニチレイフーズと検討を進めることに合意した。ヤヨイ食品と業務提携関係にあるプリマハムにおいても、同工場の製造商品の一部をOEM生産することについて検討を進めているという。
また、ニチレイフーズ、プリマハム、並びにヤヨイ食品は冷凍食品を中心とする加工食品分野において、生産・開発・調達・物流・販売に関する機能の相互活用を行い、より効率的な加工食品事業を展開するための協業・提携関係構築について協議を進めることに合意している。これらの取り組みにより、ヤヨイ食品の取引先並びに消費者に対する安心・安全な製品の安定供給体制の迅速な構築を目指す。
一方、宮城県及びその周辺にある同社グループ会社施設に多大な被害が発生したマルハニチロホールディングスは操業を開始した工場や事業所もあるが、マルハニチロ食品石巻工場(宮城県石巻市)、大洋エーアンドエフ石巻上場(宮城県石巻市)、マルハニチロ食品仙台工場(宮城県仙台市)、マルハニチロ物流塩釜物流センター(宮城県塩竈市)は現在も復旧のめどが立っていない状況だ。
今回の大震災により、各企業甚大な被害を受けている。しかしそれぞれが多大な努力を続け、模索しながら復旧に向けて前進し続けている。