ソネットエンタテインメントの子会社でインターネットを利用した医療などのサービスを行っている企業であるエムスリーは、今回の震災に対し総力を挙げて支援を行っている。
まず地震発生翌日の12日より、被災地の人に対し同社が運営するインターネットサービス「Ask Doctors」を無料で開放している。同サーボスは、一般ユーザーからの健康や疾病に関する様々な質問に「m3.com」登録医師が回答する、掲示板方式のQ&Aサイト。利用者はPCや携帯電話を用いて医師に対して直接相談することが出来るという。
すでに開始3日間で約500件が投稿されており、会員からの質問すべてについて医師から迅速に回答がなされている。今回の東北地方太平洋沖地震支援カテゴリにおける質問と回答のアーカイブに関しては、「Ask Doctors」非会員であっても閲覧が可能。さらに50万人を超える医療従事者が登録する「m3.com」においては、m3ポイントによる義援金の募集を開始しており、16現在、既に2200万円分、延べ8000人以上の会員の応募が集まっている。
また、「m3.com」に登録する医師、薬剤師、看護師等の医療従事者より、今回の震災に関して「人材や物資の支援要望」と「支援の申出」をマッチングするコーナーを「m3.com」内に設置。受け付けた支援要望や支援の申し出の内容は一覧にして会員に案内し、効果的な支援の実現をサポートしており、現在186件の支援要望と支援申し出でありすでに38件が成立しているという。
同社は医療不足なども深刻な問題となっている被災地へ向け、少しでも役に立つ情報提供や方法を考え、迅速に実行に移している。