皇室内廷費 平成8年度以来15年間 同じ額

2011年03月04日 11:00

 天皇、皇后両陛下はじめ皇太子、皇太子妃ら天皇と内廷にある皇族が日常の費用等にあてる内廷費は3億2400万円で、平成8年度以来15年間、変更がない。23年度予算案においても同額が計上されており、成立すれば16年間、同額で賄われることになる。

 宮内庁は「改定年度(平成8年度)を基準に物価など10%を超える差が生じるなどの情勢を迎えると総理を議長とした皇室経済会議で額の変更の必要性やその額について検討され、議決ののち、皇室経済法施行法の改定を図ることになるが、経済情勢を配慮して同額にしている」と説明している。

 皇室経済法では内廷費は「天皇並びに皇后、太皇太后、皇太后、皇太子、皇太子妃、皇太孫、皇太孫妃及び内廷にあるその他の皇族の日常費用その他内廷諸費に充てるものとし、別に法律で定める定額を、毎年支出するものとする」としている。また、この費用はその性質上、御手元金となり、宮内庁の経理する公金からは外される。
(編集担当:福角忠夫)