2010年のマンション市場は発売戸数で3大都市圏が前年比6.4%の増加となった。一方、地方は21.3%の大幅減少となり、「大都市圏中心部・大手中心の市場展開になった」ことが不動産経済研究所の全国マンション市場動向調査で分かった。
不動産経済研究所の調べによると、昨年1月から12月に全国主要都市で発売された民間マンションは8万4701戸で、前年より5106戸(率にして6.4%)増加していた。金額ベースでは総額3兆4067億円と前年より12.6%(3805億円)増加した。
発売戸数を地域別にみると、首都圏は前年比22.4%増、近畿圏も9.8%増、東海・中京圏も8.9%増と3大都市圏はいずれも高い伸びを見せた。
一方、北海道は26%減、東北も23.9%減、四国36.5%減、九州33%減など地方は軒並み大きな落ち込みになっていた。
事業主別でみると、大京が5307戸で3年連続トップ。2位に三井不動産レジデンシャル(5037戸)、3位に野村不動産(5036戸)と大手中心の市場が浮かび上がる構図だった。
(編集担当:福角やすえ)