2010年の医薬部外品の国内市場は前年比0.4%伸びの1兆1111億円になった。富士経済がオーラルケア用品、スキンケアやボディケア用品、ドリンク剤、衛生材料、防虫・殺虫剤、整腸薬・保健薬など、21分類46品目の市場を調査分析した結果分かった。9日発表した。
それによると歯周病予防を訴求した商品を中心に高価格帯商品の投入が進んだ薬用歯磨剤や新規ユーザーの獲得が進んだ薬用洗口液が伸びたことからオーラルケア商品は838億円と前年比3.5%の伸びになり、ヘアケアなどの分野も2002億円と前年より1.9%伸びた。
一方、医薬部外品市場で最も大きい市場を占めるスキンケアは4241億円で前年に比べ0.7%の伸びに留まったほか、ドリンク剤などの市場は3001億円と前年に比べ1.5%のマイナス成長になった。
富士経済では2011年の市場規模は1兆903億円と2010年に比べ1.9%のマイナス成長になると見込んでいる。ただ、こうした中でも、薬用シャンプーやリンス、浴用剤はプラス成長する見込みとしている。
(編集担当:福角やすえ)