いろいろ課題を残した国会だった 岡田民主幹事長

2010年12月03日 11:00

 今国会の会期が残すところ1日のみとなった2日、岡田克也民主党幹事長は「いろいろ課題を残した国会だった」と今国会を振り返った。

 岡田幹事長は「予算を通すのにエネルギーと時間がかかった」とし、「予算審議と言うより、予算そのものでないところにエネルギーをとられた。国会自身の権威を自ら下げてしまうようなやりとりもあった。地元では何を審議しているのだと厳しい声をきいた」と予算や法案審議とかけ離れた次元の応酬で会期を終えようとしていることに無念さを隠さなかった。

 岡田幹事長は「問責は問責で重要だが、だから議案の審議がなされないというのは問題」と指摘。法案成立率が4割を割るような状況になったことについても「衆議院では相当な努力をしてきたものが、参議院では審議すらされていない。(法案が成立しなかったことに)与党には責任はないと思っている」と野党の姿勢を批判した。

 一方で「日本の民主主義をしっかりと内容のあるものにするために、国会運営について与野党が協議していく必要がある」とし、「次の国会では熟議の国会を実現するため、お互い努力したい」と話した。
(編集担当:福角忠夫)