今回新たに登場する「復刻堂 森永ホットケーキミルクセーキ」は、昭和の定番おやつの懐かしい美味しさを缶飲料として現代風にアレンジしている。また、「復刻堂 森永ミルクココア」は昨年発売したところ、好評を得たことで2年連続の登場となった。
「パッケージを見るだけで、子供のころの懐かしい記憶が蘇る…」。そんな思い出深いお菓子や飲料が誰にでもあるだろう。ダイドードリンコ<2590>が2004年3月より発売している「復刻堂」は、そんな昔を思わず回顧するような、懐かしい思い出が蘇るシリーズとして同社の商品ブランドの中で最多ラインアップを誇るほど人気を博している。
同ブランドは、レトロブームを背景に”飲料を飲むことがちょっとした贅沢であった時代”のテイストを、オリジナリティの高いパッケージと飲料自体のクオリティの高さで再現。今シーズン新たに加わったのが、明治32年創業の森永製菓 とのコラボレーション企画による「復刻堂 森永ホットケーキミルクセーキ」と、昨年から引き続きの登場となった「復刻堂 森永ミルクココア」。8月9日より全国の自動販売機などで販売している。
ミルクセーキとして楽しめる「復刻堂 森永ホットケーキミルクセーキ」は、ホットケーキの持つベイクド感、バターとメイプルシロップの柔らかな香りを再現。長きに渡り多くの人に愛されてきた昭和の定番おやつの懐かしい美味しさを缶飲料として現代風にアレンジしている。飲料ではないホットケーキを商品化した理由として「復刻堂ブランドは、美味しさと楽しさという本質的な価値を消費者に提供できるコラボレーションであれば、対象は飲料にこだわりません。昨年度はミルクキャラメル、他の商品でいうとヒーローズ缶のキャラクターなどもそうです」とダイドードリンコの坂本大介氏。ミルクセーキは牛乳とたまごというホットケーキと同じ原材料を使用しているため、ホットケーキとの相性がよく、またホットケーキと同じく温めて楽しめるという性質もあり、商品化に到ったという。
また「復刻堂 森永ミルクココア」は、確かな品質とおいしさを長年守ってきた森永製ココアパウダーを使用し、懐かしさと安心感のあるミルクココアの味わいを再現。ダイドードリンコの遠藤清香氏によれば、同製品が2年連続の登場となった理由として「当社は毎年、秋冬の時期にココアの商品をラインアップしております。その中でもお客様の認知度が高い森永のミルクココアと昨年コラボレーションしたときに、強い話題性を実感。美味しさも支持され続けているので、商品化に到りました」と話す。こだわった点は、昭和52年頃に発売していた当時の森永ミルクココアのパッケージの色を缶で出したいという事。両社の担当者が話し合いを繰り返し、懐かしさをリアルに表現したデザインに仕上げている。
これまでアサヒ飲料 とコラボした「復刻堂 三ッ矢サイダー」や、石森プロ・東映 とコラボした「復刻堂 仮面サイダー」、円谷プロとコラボした「復刻堂 ウルトラコーラ」「復刻堂 ウルトラ大怪獣レモネード」などがあり、森永製菓とのコラボレーションは、ブランド力のある森永商品を販売することによる話題性の創出と「復刻堂」の活性化につながると考えたダイドー側と、森永製菓の新たな消費者接点を拡大したいと考えた両社の利点が合致した結果、実現したという。今後の両社によるコラボレーション企画は未定だが、互いのニーズが一致するような商品展開があればその都度検討するという。
30代・40代の人には懐かしく、現代の子供にはレトロなパッケージと優しい味わいが新鮮に映る「復刻堂」ブランド。消費者にとって選ぶ楽しさと飲む楽しさ、両方味わえる同ブランドは、缶飲料という枠を超えた新たな魅力を生み出している。
(編集担当:宮園奈美)