旭硝子の第3四半期決算、エネルギー価格上昇が損益を圧迫

2012年11月06日 11:00

 旭硝子<5201>が、2012年12月期第3四半期を発表。売上高は前年同期比4.2%減の8775億円、営業利益は同45.8%減の739億円、経常利益も同47.5%減で716億円、四半期純利益同41.0%減の449億円となった。

 建築用ガラス及びソーラー用のガラスは、日本では震災の影響を受けた前年同期に比べて増加したものの、諸外国においては低調に推移。自動車用ガラスが日本・アジア・北米において堅調に推移したことからガラス全体での売上高は前年同期比0.3%増となったものの、営業利益に置いては91億円悪化し、7億円の損失となっている。

 また電子部材に関しては、価格の下落や原材料の価格高騰などにより減収減益。化学品に関しても、震災の影響を受けた前年同期に比べ出荷が回復したことから増収となったものの、一部製品の出荷が減少したことなどから減益となっている。

 2012年通期の売上高前年比1.2%減の1兆2000億円、営業利益同39.6%減の1000億円、経常利益同43.0%減の950億円、当期純利益同47.5%減の500億円という予想は据え置いている。