三井造船 <7003> は、玉野事業所にて建造中のパナマ国、ビーナス オーシャン ナビゲーション社向け56,000重量トン型ばら積み貨物運搬船「ノルド エンペラー」を完成。6月24日、同事業所にて引き渡しを行った。
同船は70,000m3を超える大容積貨物艙を有した56,000重量トン型ハンディマックスバルカーであり、特長としては5つのホールド(貨物艙)を持ち、本船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備。また、荷役効率を重視するとともに、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画している。
さらに国際船級協会連合(IACS)の統一規則S25に沿って設計され、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を実現。発電機関もIMO環境基準を満たしている。
同シリーズは「三井の56」としてマーケットにおいて高い評価を獲得。竣工済を含め現在、150隻を超える受注を達成しているという。
(編集担当:宮園奈美)