ソニー旧本社跡に国内初の環境配慮型オフィスビル誕生

2010年06月02日 11:00

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積水ハウスが、ソニーの旧本社跡地の「(仮称)御殿山プロジェクト」(東京都品川区)内に建設する環境配慮型オフィスビル。2011年2月に竣工予定で、超省エネ型LED照明を大規模に採用した国内初のオフィスビルとなる。

 東京都品川区にあるソニーの旧本社跡地において、2011年2月に超省エネ型LED照明や大規模緑化などを採用した国内初のオフィスビルが誕生する。

 この環境配慮型オフィスビルを建築するのは、大手住宅メーカーの積水ハウス <1928> 。同社がソニーの旧本社ビル跡地(敷地面積:約29,000平方メートル)にて、オフィスビルや賃貸マンションからなる複合開発を行っている「(仮称)御殿山プロジェクト」内で、最大の面積を占めるAブロック(敷地面積:約16,000平方メートル)に建設する。最大の特徴は、発光効率が高い最新の超省エネ型LEDグリッド照明を大規模に採用しているところ。従来型のLED照明は一般的な蛍光灯照明に比べて消費電力の削減率が約20%であったのに対し、今回採用されるLED照明は約41%の削減が可能となっている。また、照明機器の寿命も蛍光灯照明に比べ約3.3倍となり、省メンテナンス化が図れる。

 また、地中の恒温性を利用する「クールピット」や、在室人員に応じて室内のCO2濃度を検知し必要外気量のみをオフィス内に導入する「自動CO2制御システム」、外気温が室温より低い時に外気を建物に導入して冷房を行う「外気冷房」など、最先端の省エネ技術を採用し、エネルギーの消費量を低減することで、地球温暖化防止にも貢献するという。さらに、敷地内には樹木が17,480本も植樹され、加えてヒートアイランド抑制効果の高い芝生や地被類を植樹した屋上緑化も採用するなど、43%もの高い敷地緑化率を実現している。

 積水ハウスでは、この最先端の省エネ技術を採用した環境配慮型オフィスビルで、CO2の年間排出量を大幅に削減することで、4月1日より施行された東京都「改正環境確保条例」におけるトップ事業者の認定を受けることを目指している。
(編集担当:北尾準)