高嶋良充民主党参議院幹事長(党筆頭副幹事長)は1日午後の記者会見で、沖縄県民の基地県外移設への望みに応えられず、また、結果として社民党の政権離脱を招いた「普天間移設問題」への決着について「日米合意を優先することが良かったのかどうか。もう少しじっくり、腰を落ち着けてやるということも必要だったのではないか」と語った。
高嶋氏は「日米合意、地元合意(移設先が県外なら該当地の地元ということになるが)、連立与党の合意と、3つの合意を得ることが最も良かったわけだが、(5月末に決着をつけるという方針もあり、結果)日米合意だけで決着をつけるということになったことには無理があったのでは」と指摘した。
「それによって、連立のパートナー(社民党)を政権外に追いやることになった」と社民党の政権離脱による影響の大きさへの懸念を隠さなかった。
一方で鳩山総理が5月末までと普天間問題に決着時期を決めたことについては「一定の期限を切ることは必要と思っているので、期限を切ったことについて責任云々ということは思っていない」と話した。
(編集担当:福角忠夫)