業務用音響機器、民生用音響機器および電子機器関連製品の輸入販売を行う、タイムロードは、フランスのヘッドフォンメーカーAedle Headphonesと総代理店契約を正式に締結し、日本市場での活動を今月より開始する。
タイムロードが取り扱うのはAedle社の看板商品でもある「VK-1」。2012年秋よりインターネット上で公開され、メーカー直販されているものの第3ロット。夏から出荷予定のプロダクションモデルとなる。
実はこの「VK-1」、発売の半年以上も前にメーカーのデザイナーがあまりの美しいデザインに我慢しきれず、自社ブログで3Dレンダリングした画像を公開してしまったことから開発計画が外部に発覚してしまったという逸話をもつほど、優れたデザインの商品だ。外観上の大きな特徴はイヤーカップ。今回、Classic、Carbonの2色が用意されているが、いずれも航空機グレードのアルミニウムを採用。ヘッドバンドとイヤーパッド部にはラムスキンの本革を使用するという贅沢なつくりとなっている。
また、40mmのダイナミックドライバーを搭載。ダイアフラムはチタンで、マグネットにはネオジウムを採用。インピーダンスは32オームで、音圧レベルは129dB。最大入力パワーは40mW、周波数特性は20Hz~20kHz。本体質量は215g。価格は未定で、今夏より発売を開始する。
デンマーク語で「貴重な」という意味を持つ「Aedle」社の名に恥じない、美しく貴重なヘッドフォン。マニアならずとも、手にしてみたい逸品ではある。また、タイムロードは今夏のラインナップとして、すでに取引を行っているドイツULTRASONE社のハイエンドヘッドフォンeditionシリーズの新モデル「edition12」を7月から販売開始すると発表している。
Edition12はオープン型のヘッドフォンで、ULTRASONE社の独自技術である「S-Logic Plus」を採用し、音を外耳に反射させることで自然な響きと定位感を目指したモデル。ヘッドパッドにはエチオピアン・シープスキンレザーを、イヤーパッドにはマイクロベロアを採用した、デザイン性に優れたフォルムとなっている。
40mmのゴールドプレイテッドドライバーを採用。出力音圧レベルは99dB、インピーダンスは35オーム。周波数特性は6Hz~42kHz。本体重量は282g。
同シリーズの開放型ヘッドフォンとしては、第一弾のedition10を継承するもので、空間イメージが広いだけでなく、実体と体温を感じさせる、限りなくリアルな音世界を演出する、ULTRASONE社の技術が活かされた製品だ。美しい音楽は、美しく聴きたいもの。性能はもとより、デザイン性の優れたヘッドフォンで過ごす贅沢なひと時は、きっとクリエイティブで充実した時間を約束してくれるだろう。(編集担当:藤原伊織)