環境省が住宅密集地での犬猫適正飼養ガイドラインをまとめ、11日、発表した。
ペットフード協会の推計で「犬や猫の飼育数は約2700万頭と日本の未成年者数を上回っている」という。ペットは家族の一員として飼い主からは大切に飼育されているものの、集合住宅や住宅密集地では近隣住民と飼い主との間にトラブルが発生するケースも珍しくなくなっている。
このため、環境省が「人と犬や猫が調和した快適な居住環境の維持向上、人と犬や猫が共生できる町づくりを図るための基本的なルールを示すことになった」。
ガイドラインでは、飼い主の責任として「犬や猫の安全の確保」「健康管理」「人と動物の共通感染症」などについて説明しているほか、しつけや災害時の備えなどもあげている。また、住宅密集地での飼育について、複数飼育する時のマナーや室内飼育、集合住宅での飼育上の注意事項などを示している。また、「自分だけがペットを飼うことを楽しむのでなく、ペットが社会に受け入れられるよう、他人の立場に立って考え、行動する」など地域社会に気を配ることなども求めている。めざせ満点飼い主では犬編、猫編を作成し、20項目についての質問に回答することにより、改善すべき点が明らかになるように工夫されている。環境省のホームページ「動物の愛護と適切な管理」から内容がチェックできる。
(編集担当:福角やすえ)