積水ハウス、来期は黒字に転換予測 連結純利益で270億

2010年03月02日 11:00

 積水ハウス <1928> は1日、平成23年1月期の連結業績予想を発表した。売上高は前年比6.4%増の1兆4400億円、営業利益は510億円、経常利益は500億円、純利益は270億円となる見通し。住宅需要が回復傾向にあることから増収増益を見込む。また、配当については、第2四半期末に普通配当8円に加え、創立50周年の記念配当5円を上乗せし、期末配当の8円を合わせ、年間配当は21円となる見込み。

 同社が同時に発表した平成22年1月期の連結決算では、売上高は前の期比10.6%減の1兆3531億円となった。利益については構造改善に伴うコスト削減が順調に進んだものの、会計基準の変更に伴うたな卸資産評価損678億円を売上原価として計上したため、営業損失が387億5400万円、経常損失が387億5800万円、純損失が292億7700万円となった。同社が最終赤字に転落したのは8期ぶり。

 同社は、今年1月に中期経営計画を発表しており、計画の最終年度となる平成25年1月期には連結売上高で1兆6000億円、連結純利益で420億円を見込み、V字回復を狙う。
(編集担当:北尾準)