松井証券、平成25年3月期 第2四半期決算を発表

2012年10月24日 11:00

 松井証券<8628>は23日、平成25年3月期 第2四半期決算を発表した。営業収益は78億11百万円、純営業収益は73億58百万円、営業利益は26億88百万円、経常利益は27億23百万円、四半期純利益は17億90百万円となっている。

 日本の株式市場においては、期首に10,000円台であった日経平均株価は、海外経済の減速懸念の高まりを背景にリスク回避の動きが強まり、6月初旬には年初来安値となる8,200円台まで下落。その後、経済減速懸念に対する各国の政策期待が高まったこと等から9,100円台まで回復したが、スペイン・イタリアの国債利回りの上昇等を受けて再び欧州債務懸念が高まると、7月後半には8,300円台まで再び下落した。

 8月以降も、追加金融緩和への期待感が相場を後押しする一方、中国の経済成長に対する減速懸念、及び世界景気への先行き不透明感が高まったことから、方向感の定まらない展開になり、その後、日米欧の中央銀行による追加金融緩和策の決定を受けて9月半ばには9,200円台まで一時的に回復したが、9月末の株価は8,800円台に留まっている。

 このような市場環境を受けて、三市場(東京、大阪、名古屋の各証券取引所)合計の株式売買代金は前第2四半期累計期間と比較して15%減少。また、同社の主たる顧客層である個人投資家についても、株価低迷の影響から買い余力が低下し取引意欲が減退したことにより動きが全体的に低調になった。さらに、株価変動率が低水準で推移したことから短期売買をする投資家の動きも鈍くなったことにより、三市場全体の個人の株式委託売買代金は前第2四半期累計期間と比較して16%減少。なお、同社の株式委託売買代金についても、前第2四半期累計期間と比較して17%の減少となっている。