日本水産は、9月1日の店着分から、練り製品、魚肉ハム・ソーセージなど41品の規格改定および価格改定を行った。平均20%程度の値上げになっている。
主な対象商品は家庭用魚肉ハム・ソーセージ類7品、家庭用練り製品29品、業務用練り製品5品。具体的には(1)魚肉ハム・ソーセージ類「エコクリップおさかなのソーセージM5束75g×5本」500円(改定前450円)、(2)家庭用練り製品「活・焼ちくわ 75g×2本/袋」(首都圏地区)230円など。
同社は世界各国で水産資源の管理が強化される中、白身魚の漁獲枠が減少する一方、欧州でのすり身製品の需要拡大や、欧米での白身魚フィレーの需要拡大による世界的な「白身魚」の価値の高まりに伴い、一昨年後半より「魚肉すり身」の価格は、最大の産地である北米をはじめ、南米・東南アジア・日本など全ての産地で上昇を続けており、米国アラスカでのスケソウダラの漁獲枠が2007年に比べ、39万トン減少し100万トンとなったことにより、今秋期の北米Bシーズン(6月10日~11月1日/漁獲許可期間)のすり身価格はさらに上昇することとなるなどから、価格改定はやむを得ない状況になっていたと説明している。