ウェザーニューズは、自分の住む地域がどのような揺れで、どのくらいの強さだったかをインターネットを通じて瞬時に把握することができる「Yureプロジェクト(ユレプロジェクト)」を防災の日の9月1日から本格的にスタートする。
Yureプロジェクトは、全国から応募のあった1000人の自宅に揺れを計測する専門機器「Yure Station(ユレステーション)」を設置。Yure Stationはパソコンと常時接続され、30秒に1回データが自動的にリポートされる。また機器には、加速度センサーが内蔵されており、実際に揺れた時間や、横揺れ(東西方向と南北方向)と縦揺れ(上下方向)を分けて図ることができる。そのほか、機器の表面には青色のライトが点灯し、基準値を上回る揺れを感知すると、そのライトの光が左右に素早く動き、揺れを知らせる。
観測されたデータは、インターネットにリアルタイムで公開され、地震などの揺れが発生した際に、自分の住む地域がどのような揺れで、どのくらいの強さだったかを瞬時に把握することができる。
この他、プロジェクトでは、「地震の揺れがマンションの高さにどれだけ影響するか」や「電車通過の揺れが、どれだけ建物に影響するか」なども検証し、数値化し、データベース化する予定。また、自宅が「縦揺れ」に強いのか、「横揺れ」に弱いのか等を把握することもできる。
「あらゆる日本の揺れを観測するネットワークを構築する試み。集められたデータはリアルタイムでサイトに公開されるため、どこよりも早く、きめ細かい揺れの情報を表示することが可能」と同社では話している。