1歩先行くエコ活動の実践へ

2008年06月06日 11:00

 松下ホームアプライアンス社は「エコアイディア工場 びわ湖」を中心に「一歩先のエコ」の実現を目指すとして中長期的な環境経営活動「環境宣言」をまとめ、公表した。

 主な柱は、グローバル企業として「地球環境との共存」、地域に根ざす企業として「地域社会への貢献」、地域に暮らす人として「エコ活動の実践」を挙げている。

 具体的には(1)「モノづくりのエコアイディア」として鋳物・空圧・成形・塗装の4工程を中心に、設計や工法などモノづくりのプロセス全体を見直し、CO2排出量を2009年度までに2006年度比で2万9000トン削減する。

 (2)「商品のエコアイディア」として同社独自の環境コア技術を搭載した省エネ商品を開発し、家庭内のCO2排出量削減を目指す。冷蔵庫、エアコン、ヒートポンプ給湯機、ななめドラム洗濯乾燥機にエネルギーを有効に使うヒートポンプコア技術を搭載。エネルギーの無駄を抑える断熱コア技術を冷蔵庫、ヒートポンプ給湯機、ジャーポットなどに搭載。エネルギーを創り出す「創エネコア技術」を家庭用燃料電池コージェネレーションシステムに搭載する、など。

 (3)「環境教育」「地域コミュニケーション」「環境整備」「エコマインド」の4つの視点での取り組みとして、小学生や中学生を対象に、地球環境について考え、省エネ技術を体感する「エコファクトリーツアー」や、食育の一環として近江米でのおにぎりづくりなど「地産地消」や「旬産旬消」の食エコ体験を実施。地域コミュニケーションでは、地域の清掃活動への参加や、草津市こども環境会議や近隣の町内会との環境会議など、地域住民の皆様との情報共有、意見交換を実施。社員食堂や従業員の自宅で使用したてんぷら油を回収し、バイオ燃料に転換し、トラックや路線バスで活用。琵琶湖の水質保全と生態系維持を目的に、市民活動団体「びわ湖エコアイディア倶楽部」(NPO)を設立し、地域の皆様と共同運営。エコマインドでは、環境家計簿やボランティア活動など「地球を愛する市民活動」の実践を推進する。