血糖値を約5秒で簡単に自己測定 オムロンから

2008年04月17日 11:00

 指先などから少量の血液を採取するだけで、約5秒で簡単に血糖値が測定できる自己測定タイプの血糖計がオムロンから4月25日、発売される。

 商品名は「プレシジョン エクシード」。高度管理医療機器の取扱いが可能な薬局で購入できる。測定方式に、薬液が血中の糖分と反応したときに発生する電流を測定する「電極法」を採用しており、薬液と血中糖分の反応による色の変化を測定する「比色法」に比べ、測定時間や検体量(採取する血液の量)が約半分すむ。また、測定時に必要な血糖測定電極、穿刺器具、穿刺針の周辺機器も発売される。同時に、使用済み穿刺針廃棄用の廃棄ボトルも発売する。記録データメモリ機能は450回分。7日間、14日間、30日間の平均血糖値表示機能も備えている。

 オムロンによると、厚生労働省の2002年データとして、国内に糖尿病患者(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は約740万人、その予備軍は880万人いるといわれており、そのうちの9割以上が栄養摂取過多や肥満などの生活習慣と関係が深い「2型糖尿病」だといわれている。肥満や食べすぎ、運動不足といった生活習慣の変化によって糖尿病患者は増加傾向にあり、医師の指導により血糖を測定する患者、軽度の患者や予備軍にも血糖の自己測定を奨める医師が増えており、こうした人たちにとって、容易に測定できる「プレシジョン エクシード」は利便性が高いのでは、としている。