平成18年度中の医薬品・医薬部外品の誤飲事故は106件
73件が1~2歳児の事故
厚生労働省
厚生労働省は平成18年度家庭用品等に係る皮膚障害や小児の誤飲事故、家庭用品等による吸入事故等の健康被害報告をまとめ公表した。
報告された事例の件数は皮膚障害60件(延べ件数66件)、小児の誤飲事故646件、吸入事故728件で合計1434件(前年度1693件)だった。
小児の誤飲事故の中で医薬品・医薬部外品に関する報告件数は106件(16.4%)。特に73件が1~2歳児の事故だった。
厚生労働省では医薬品等の誤飲事故の大半は、保管を適切に行っていなかった場合や、保護者が目を離したすきに発生していた。特に医薬品の誤飲では健康被害が発現する可能性が高く、時に重篤な障害をもたらすおそれがあるため、保管・管理に十分注意する必要があると注意を促している。
また小児の誤飲事故ではタバコが231件と35・8%を占めていた。
そのほか玩具、金属製品、プラスチック製品、硬貨、食品類、洗剤・洗浄剤、電池、文房具が上位を占めていた。
報告された内容は皮膚科領域8病院、小児科領域8病院、(財)日本中毒情報センターの協力を得て健康被害情報を収集したもの。厚労省では家庭用品に含有される化学物質による健康被害の実態の把握と情報提供等を今後も図っていくとしている。