安倍総理は高齢化が進む被爆者の救済を急ぐ必要があるとの判断から、原爆症認定申請を行って国に却下された広島、長崎での原爆被爆者らが申請却下の取り消しと原爆症の認定を求め大阪地裁に起こした裁判で、今月2日、原告勝訴の判決が出たことに対し「控訴しない」と9日語った。
安倍総理は広島での平和祈念式に続き、長崎での平和祈念式典でも「今なお苦痛を忍びつつ、原爆症の認定を待つ方々に1日でも早く認定が下りるよう最善を尽くす」とあいさつするなど、高齢化が進む被爆者らへの援護を急がなければならないとの思いを示していた。
また安倍総理は原爆症認定制度の見直しを検討している厚生労働省の検討会の結論を年内に取りまとめるよう、田村憲久厚生労働大臣に指示しており、原爆症認定へ被爆者側の目線での制度見直しを急がせている。(編集担当:森高龍二)