iPhoneの次期モデルがいよいよ登場かと話題になっているこの夏、クロス・マーケティングは、発売から10ヶ月が経過したiPhone5の利用者(全国18~59歳の男女1000人)を対象に行った「iPhone5満足度調査」の結果を発表した。
キャリア別の総合満足度(「とても満足」と「満足」の合計)はソフトバンク<9984>は76%、KDDI<9433>の運営するauが64%という結果となり、ソフトバンクがauを大きく上回った。
通信品質については3Gの電波状況についての満足度を比較すると、ソフトバンクが42%、auは36%とソフトバンクがわずかににリードしているが、両者の間で大きな差は見られない。しかし「LTE」(4G)の電波状況についての満足度では、auが34%であるのに対して、ソフトバンクが49%とソフトバンクが断然auを上回る結果となっている。
不満点においてはソフトバンクでは、「バッテリーのもちが短い」がauを上回る。一方で、「LTE(4G)通信の電波が悪い」「パケ詰まりがある」といった通信関係の不満点はauの方が高かった。LTE(4G)通信の電波については、auの不満度が高いが、LTEに関する項目の詳細満足度を両者の間で比較すると、「LTEエリアが狭い」(ソフトバンク28%、au40%)「LTEエリア内での通信が不安定」(ソフトバンク12%、au25%)といった通信エリアにおけるauの不満点が特に浮き彫りになった。購入後の「別のキャリアで購入すれば良かった」という後悔率は、au が13%で、ソフトバンクは5%だった。
これらの結果からわかることは、全体を通して、ソフトバンクの満足度が高く、特にLTEに関しては満足度の差が激しいことが読み取れる。また両者のユーザーは共に、3割程度が次期iPhoneの購入の意向があるが、現行のキャリアを選ぶというのは、ソフトバンクが82%に対してauは64%に留まっている。このところのソフトバンク「つながりやすさ」への取り組みとその宣伝戦略が、ユーザーに評価されたと考えてよいだろう。(編集担当:久保田雄城)