秘書が握る、社内の接待動向とお中元手配数

2013年08月24日 18:05

秘密文書を扱うという意味から生まれた「秘書」という職種。現在、秘書は秘密文書を扱うだけではなく、上司の地位や会社の規模次第では、会社の経営状態や社内人事などについて、いち早く情報を入手できる立場にある。また、秘書は上司が円滑に業務を遂行できるよう、さまざまなネットワークを持っている。

株式会社ぐるなびが運営する「こちら秘書室」は、秘書業務をサポートするサイトとして、現役秘書を中心に人気がある。とくにこのサイトでは、接待や会食に使えるお店の情報を得ることを目的としている利用者が多いことに特徴がある。

2013年6月、同社はサイトの特徴を生かした「秘書室会員500人に聞いた接待動向と今年のお中元に関する実態調査」を行った。その結果によると昨年と比べた場合、夜の接待が「増えた」「やや増えた」と回答した人が27.6パーセント、「やや減った」「減った」が24.2パーセント。昼の接待では「増えた」「やや増えた」が16パーセント、「やや減った」「減った」が18.5パーセントであった。

今後接待の機会が増えると思うかという問いに対しては、「増える」と回答した人が2.1パーセントで「どちらかと言うと増える」が20.1パーセント、「減る」が5.5パーセント、「どちらかと言うと減る」が12.3パーセントであった。また、これらの回答理由として、「増える」と回答したサービス業や情報通信・IT業の会社員からは、「景気や会社の業績が上がったから」という声がある一方で「減る」と回答した金融・証券・保険業や運輸業の会社員からは、「景気が悪い」や「回復していない」という声があった。また、「どちらかと言うと増えると思う」と回答した人からは、「アベノミクス効果が他から刺激を受けて表れそうだから(建設業)」「アベノミクス効果に伴う景気の上昇期待値が財布のヒモを緩めている(サービス業)」といった声もあった。

ちなみに、今年のお中元手配総数の平均は115個で、昨年の104個から増加傾向。お中元に関する予算が増えたのか、取引先が増えたのか、いずれにしても今後の景気に期待しての投資であろう。(編集担当:中村小麦)