党人事 政高党低の報道に辟易 石破自民幹事長

2013年09月22日 10:42

 自民党の石破茂幹事長は安倍総裁が党執行部の役員を再任したことを伝えるマスコミ報道に「本当に辟易する」とブログで溢(こぼ)した。党総務会で既定路線の確認をしたのであり、「そう驚くことでもない」とし、特に新聞見出しで「官邸主導で政高党低」とされたことが幹事長としては不本意なものと映ったようだ。

 石破幹事長は「政高党低」報道に反論。「小沢幹事長が党を牛耳り、政府がその言いなりになって失敗した鳩山政権」「与党内で皆が勝手なことを言い散らかして失敗した菅政権」「野田政権のように党高政低で党が政府に優越して崩壊・自滅した民主党政権の愚を我々は決して繰り返してはならないのです」と皮肉って、マスコミ報道を批判した。

 石破幹事長は「内閣支持率も党の支持率も高い、この状態を維持するのが私の役目」と現在の政府・与党体制が国会に臨む、国政運営上、良い体制だということを間接的にアピールしたかったといえよう。

 また、ブログでは「消費税を上げながら片方で法人税を減税するのでは首尾一貫せず、整合性がとれない。消費税を上げて法人税を下げるのは企業優遇、庶民圧迫だとの見方はあまりに一面的ではないでしょうか」と提起し「法人が納付する、という点において消費税は『第二の法人税』的な性格を持っており、赤字であっても納付しなければならないことを考慮すれば企業経営の圧迫要因になっているように思える」との認識を示した。

 石破幹事長は「少子高齢化で内需の拡大には自ずと限界があり、企業は海外に出て稼がなくてはならず、海外の税負担とあまりに差があるのでは国際競争に勝ち抜くことも難しい。加えて海外企業の日本への進出の妨げにもなっている。消費税率引き上げに伴う税制改正や景気対策は景気の腰折れを防ぐというだけではなく、不可逆的な経済成長に寄与するものでなくてはなりません」と安倍政権の政策を文字通り後押しする情報発信を自身のブログでも行っていた。(編集担当:森高龍二)