デジタル一眼初の「写真データWiFi転送」を実現した「NIKON D5300」

2013年11月05日 12:17

 かつて銀塩カメラの時代は高級機である一眼レフの新製品は数年ごとのマイナーチェンジを待たなければならなかった。が、デジタル時代の今、半年で現行機種が旧型になってしまう。
 
ニコンの子会社、株式会社ニコンイメージングジャパンが、デジタル一眼レフカメラの新製品「ニコン D5300」を11月中盤に発売する。

 「D5300」は有効画素数2416万画素の一眼デジカメのエントリーモデル。光学ローパスフィルターレスのニコンDXフォーマットCMOSセンサーと高性能の新画像処理エンジン「EXPEED 4」を採用したモデルだ。

 新製品の大きなポイントは、ニコンのデジタル一眼レフカメラとしては初めて、WiFiと位置情報機能(GPS)を内蔵したことにある。撮影した高画質な画像をスマートフォン、iPADなどのタブレット型デバイス、ノートパソコンを介して簡単に共有することができる。

 また、「D5300」はボディにカーボンファイバーを採用。さらに、カバー構成を箱型の一体的な構造体とするモノコック構造を実現し、小型軽量と十分な強度を両立した。また、自由自在なアングルで撮影できる約104万ドットの広視野角ワイド3.2型バリアングル液晶モニター、より滑らかな動画撮影が可能な1920×1080:60p対応のフルHD動画撮影機能「Dムービー」、撮影時にカメラ本体でさまざまな演出効果を選択できる「スペシャルエフェクトモード」を搭載したこともニュースだ。

 「D5300」で撮影した画像やメモリーカードに保存されている画像をスマートデバイスにワイヤレスで転送することが可能。転送した画像は、即座にスマートデバイスの画面上での閲覧、ブログやSNSへのアップロードに活用できる。転送する画像サイズは2種類から選択可能で、転送先デバイスのメモリー容量・用途に応じた送信が可能だ。

 また、撮影した写真データに緯度・経度・高度の位置情報を記録するGPSをニコンのデジタル一眼レフカメラとして初めて内蔵。ニコンのソフトウェア「View NX 2」や画像共有・保存サービス「NIKON IMAGE SPACE」、市販の地図ソフトと連携して、撮影した画像の位置情報を地図上に表示し、位置情報付きの画像を共有できる。

 「D5300」はさまざまな新機能を盛り込みながら、幅約125mm、高さ約98mm、奥行き約76mm、質量約530gの小型軽量化と強度を両立しているという。価格はオープンだが、直販価格は8万9800円だ。(編集担当:吉田恒)