政府はフィリピンを襲った台風30号により被災者が同国政府発表で900万人を超える甚大な被害になっていることを踏まえ、11日、25人からなる国際緊急援助隊・医療チームを派遣した。
医療チームは緊急医療を専門とする医師、看護師、外務省やJICA職員らで構成。菅義偉官房長官は記者会見で「本日午後3時に出発した。可能な限り早くに現地にと思っていて、明日には現地入りさせたい」と述べた。
菅官房長官は自衛隊についても「フィリピン政府から要請があれば、被害の甚大さに鑑みて、日本として医療、被災者救出などの支援のために、自衛隊を迅速に派遣できるよう政府内で調整している」と自衛隊の派遣要請に対応できるよう準備に入っているとした。
菅官房長官は「今後とも現地のニーズやフィリピン政府の要望に、米国など関係国とも連携しながら可能な限りの支援をしていく」との考えを述べた。なお、政府は外務省とJICAによる被害調査チームを10日にフィリピンに派遣している。(編集担当:森高龍二)