車検のないネオビンテージバイクのロングモデル

2013年12月11日 09:11

estreya

手前がワールドプレミアの「キャンディカリビアンブルー」。奥にはパニアケース装着モデルも展示されていた

 1992年の誕生から20年以上の歴史を誇るのが、川崎重工業<7012>のESTRELLA(エストレヤ)だ。“エストレア”と読んでしまいそうだが、正しくは“エストレヤ”だ。エストレヤとは、スペイン語で「星」という意味があり、その名の通り、ガゾリンタンクには星の立体エンブレムがデザインされている。

 今回の東京モーターショーで、カワサキブースの展示車両は全15台。そのうちエストレヤは4台も展示されていたほど、カワサキでは力を入れていた。さらに、プレス向けには「Life with Estrella」という写真集も配布するなど、乗るだけでなく、見ても楽しい、美しいエストレヤの魅力をアピールしていた。

 このエストレヤはイギリスのBSAを彷彿とさせる、クラシカルなモダンなバイク。スポーツ性能や最新技術をあえて投入せずに、スポークホイールやクロームメッキパーツを多用するなど、流行に左右されないスタンダードな造形美を与えている。エンジンは250ccのSOHC単気筒で、ロングストロークゆえのトルクフルな特性を持つ。排気音は低音の「ボォッボォッボォッ」という、エンジンの鼓動を奏でてくれて、オートバイが内燃機関であるというのを改めて意識させてくれる。
 
 そんなエストレヤだが、今回新たなカラーを3種類用意して発売する。「キャンディカリビアンブルー」「キャンディアイビーグリーン」の本体価格は49万4000円。SpecialEditionとなる「メタリックスパークブラック」は、50万8000円。発売は2014年1月20日予定となる。

 エストレヤはカスタムして自分だけの1台に仕上げるオーナーも多い。それに応えるべく、メーカー純正のアクセサリーパーツも多数用意している。カウルやウィンドウシールド、パニアケースなどがあり、「カフェスタイル」や「ツーリングスタイル」にイメージチェンジできる。高性能なバイクも魅力だが、個性的なバイクに仕上げるといった、乗る以外の楽しみ方が多い1台だろう。(編集担当:鈴木博之)