前2+後1の3ホイールが、新コミューターの牽引になるか?

2013年12月07日 18:24

TRICITYconcept1

バイクの乗り心地はそのままに、安定感や扱いやすさを実現させている

 二輪車本来の機動性の高さをそのままに、扱いやすさや楽しさを加えたのが、この「TRICITY concept(トリシティ コンセプト)」。ヤマハ発動機<7272>が、東京モーターショーで参考出品として出展したモデルである。今までも3ホイールの二輪車はあったが、それらのほとんどがフロント1ホイール+リア2ホイールだった。それはリアを2ホイール化したほうがメカニズム的に簡単だからだ。

 ただ、リア2ホイールの場合は、左右のホイールが1本のシャフトで繋がっているものが多かった。そのため、コーナーでボディを倒す時には、リアはそのままの状態で、フレームにスイング機構を持たせることで、フロント部のみ傾けて曲がる方式を取っていた。

 それがこの「TRICITY concept」では、フロントの2ホイールが、それぞれ独立して動くので、コーナーでもバイク全体を傾けられ、スムーズで不安なく曲がることができるのだ。これはLMW(リーニング・マルチ・ホイール)と呼ばれ、Leaning(傾く)のメカニズムを持ったもの。さらに左右のホイールが独立して動くから、ハンドリングも二輪車同様にスムーズなものとなっている。3ホイールの安心感、安定感は、二輪車を運転した人なら誰しもが想像できると思う。

 シティコミューターとして使い勝手に優れる125ccエンジンを搭載し、LMWの第一弾として具現化させたもの。サイズは全長1905×735×1215ミリ、車両重量は150kgと軽量コンパクトに仕上がっている。

 2014年度中には、40万円以下の価格で発売されるというが、早く、その乗り心地を試してみたいものだ。(編集担当:鈴木博之)