地球上で走っている最多車両は「90-125cc」の2輪車 そこに投入したホンダの新型110ccバイクとは?

2013年12月11日 09:08

Honda CG110

世界中で最大のカテゴリーとなる乗り物は「90-125ccのバイク」だ。その真っ只中に投入したホンダマニュファクチャリング・ナイジェリアが発表した新型車「CG110」。まさに小型「ネイキッドバイク」ではないか。価格は日本円で約6万5000円。

 世界の道路を走る車両で「いちばん多いカテゴリーは、90-125ccの2輪車」だとホンダの技術から聞いたのは1993年のことだった。今年、ヤマハの技術者から「世界で一番たくさんの車両が走っているのは125ccの2輪車」と聞いた。

 つまり、20年を経たが世界の乗り物の状況は変わっていないわけだ。ホンダ、ヤマハともに、このカテゴリーの燃費が20%アップすると、原油の価格が下がるはずだともいう。

 1993年当時の125ccクラスのバイクの消費地は、すでに死語となったNIEs(ニーズ/Newly Industrializing Economies、新興工業経済地域)諸国で、アジアで言うなら台湾、韓国、香港、シンガポール、ベトナムなどだった。が、それら諸国は現在、日本の2輪メーカーの現地法人による小型・中型バイクの生産国になっている。21世紀のいま、125ccバイクの消費は、アフリカや南米の新興国がメインとなっているようだ。

 こうした新興国の人々にとって便利で、実用的な乗り物・移動手段として、機能性は徹底して追求しながら価格が安く、コストパフォーマンスが高い小型バイクをホンダが発表した。

 ホンダの二輪部門・海外法人のひとつ、ホンダマニュファクチャリング・ナイジェリアが発表した新型車「CG110」である。ナイジェリアの道路状況や消費者ニーズを研究し、燃費性能と耐久性にこだわって開発した110ccの新型バイクだ。現地時間の12月10 日午前9時に発表会を開催し、現地のマスコミに公開したという。

 新型車「CG110」の現地価格は約10万ナイラ(日本円で約6万5000円)という低価格を実現。ナイジェリアでの年間4万台の販売を見込んでいる。ナイジェリア市場で最大のマーケットである110ccクラスのバイクにコストパフォーマンスの高い新型を投入。今後もホンダは成長著しいアフリカ諸国に向けて、現地のニーズに合わせた生産・販売を遂行する予定だ。

 主要諸元など詳細は届いていないが、110cc4サイクル単気筒バイクが7万円以下なら、日本では大ヒット商品となる……はずだ。輸送費を勘案して10万円以下で日本でも販売しましょう。(編集担当:吉田恒)