KDDIとランサーズ、中小企業向けクラウドソーシングサービスで提携

2014年02月22日 10:36

 企業が社外の不特定多数の人(主に個人事業者)に業務を外注するというクラウドソーシング。矢野経済研究所の「BPO市場・クラウドソーシング市場に関する調査結果」によると、2013年度の246億円から2017年度には1474億円まで拡大すると見込まれる成長分野だ。

 KDDIとランサーズは、ランサーズが提供するオンライン上で業務の受発注が可能な日本最大級のクラウドソーシングサイト「ランサーズ」とKDDIの中小企業向け業務支援ソリューションを相互に活用して、中小企業の事業拡大やコスト削減などの業務支援を共同で推進していくことに合意した。今回の業務提携にあわせて、2014年2月18日より、「ランサーズ」上にキャンペーンサイトを開設した。

 「ランサーズ」は、2008年に国内で初となるクラウドソーシング専業事業者としてサービスを開始し、エンジニア、デザイナーから主婦、学生など約26万人を超える幅広い会員属性に加えて、オンライン上で70種類を超える分野の仕事の受発注ができるクラウドソーシングサービス。KDDIおよびKDDIまとめてオフィスは、このランサーズで発注される仕事依頼の総流通量や充実領域を拡大し、KDDIの業務・通信インフラをランサーズ会員向けに特別提供する。また、ランサーズ会員向けにITスキルアップ、経営/起業支援(SmaBI)、経理/会計の無料相談などを通して、起業から事業拡大までまとめてサポートする。

 これにともない、2014年2月18日から2014年3月23日までにauスマートフォンやauタブレットを契約すると、「ランサーズ」で仕事を依頼する際に、利用できるクーポンを贈呈する「ランサーズお仕事チケットプレゼントキャンペーン」を実施する。さらに、2014年2月28日より、KDDIを発注元とする「デザイン制作キャンペーン」としてKDDIおよびKDDIまとめてオフィスが使用するパンフレットやカタログのデザインの募集も実施する。

 現在、SE、デザイナー、ライターなどの個人事業主やフリーランスの事業者は、クラウドソーシングサイトを利用して仕事を受注することが多くなっている。しかし、発注、受注者ともインターネットを介してのことなので、実際に顔を合わせることもほとんどないため、お互いに不安を抱えつつ手探り状態が多いことも事実。しかし、今回のサービスのようにインフラやサービスが充実していればまた、状況も変わって来るだろう。(編集担当:慶尾六郎)