スマホがあれば出社の必要なし NECが企業内線サービス開始

2014年02月09日 19:23

 オフィスでスマホをいじるのは禁止。そんな企業が多かったと思うが、これからはスマホもオフィスでの必需品になる。NEC<6701>は、スマートフォンを活用し、企業の内線を社内・社外を問わず利用可能とするクラウドサービス「UNIVERGE どこでも内線サービス」を発売、2月24日よりサービス開始する。

 「UNIVERGE どこでも内線サービス」は、外出先や自宅からでもスマートフォンによる内線通話が可能となる。オフィスの内線番号を利用し、場所や時間を問わない電話によるコミュニケーションをとることができる。

 また、内線の保留・転送・ピックアップなどの機能をスマートフォン1台に集約することが可能。対応する通信環境はLTE/3G/Wi-Fiで、社内外どこでも利用することができる。スマートフォンによる内線通話はパケット通信を利用するため、定額のデータ通信プランを選択することで、通話コストを削減することができるという。サービス料は月額8500円からだが別途、サービス開始に伴う初期設定費用が必要だ。

 NECのコミュニケーションサーバ「UNIVERGE SVシリーズ」または「UNIVERGE 音声サービス」と、スマートフォン用ソフトフォン「UNIVERGE ST400シリーズ」を組み合わせて利用することができる。また、サービス販売開始と併せて、ビジネスに必要な文書や動画などのコンテンツを、オフライン環境でもスマートデバイスでセキュアに利用できるクラウドサービス「UNIVERGE どこでもコンテンツサービス」も販売開始する。

 総務省の発表では、世界のスマートフォンの販売台数は2016年には13億台に達すると予測している。また、世界の携帯電話の販売台数におけるスマートフォン比率は今後拡大を続け、2015年5割を超える見通しとしている。このように、携帯電話からスマホへの乗り換えもどんどん進んでいる。

 最近では、ビジネスにおいても現場対応や出張・外出時において、スマートデバイスを活用した業務などの活用例が多くなった。今回の新サービスもこういった背景を受けてのものだ。新サービスは、個人のスマートデバイス活用も対象としているため、少ない投資でモバイルワーク、在宅勤務などのワークスタイルも可能となるという。スマホがあれば出社の必要がなくなる時代の到来だ。(編集担当:慶尾六郎)。