4Kパネル搭載のノートPCが登場

2014年04月21日 07:36

東芝

OSはWindows 8.1 64ビットをプリインストール、CPUにはインテル Core i7-4700HQ プロセッサーを搭載している。

 フルHDの4倍の画素(3840×2160)を持つ4Kの登場は映像機器を大きく変えた。これまでは、50型クラス以上の大画面のTVが中心だったが、高画質のデジタルカメラ、4Kビデオカメラの普及、スマートフォンカメラの高精細化なども進んでいる。より美しい映像や画像を編集して残したいという需要も高まりつつある。このため、このような環境をノートPCでも実現したいというニーズも高まっていた。

 東芝<6502>は16日、世界で初めて4K液晶ディスプレイを搭載し、4K動画を楽しめるノートPC「dynabook T954」を2014年4月25日から発売すると発表した。

 「dynabook T954」は、大容量の映像信号を伝送するための制御部品などを限られた基板上のスペース内に最適に配置する高密度実装技術と、伝送時に発生するノイズの影響を低減する設計・構造により、ノートPCでの4K動画の再生を実現した。

 高画質化技術では、同社の4K対応テレビ「レグザ」の技術を画面サイズの小さいノートPC向けに改良し、1インチあたり282ピクセルの解像度で写真や動画を緻密に再現した。動画コンテンツには、空の青、芝の緑、肌の色などを記憶色に近い色調で再現する技術や明るい部分と暗い部分のコントラストを補正する技術を適用した。

 静止画コンテンツには、映像のきめ細かい質感の復元技術や、映像の光沢成分を制御して輝き感のある映像の再現技術などの「超解像技術」を用いた。液晶には、個体差に合わせた色調整を製造ラインで1台ごとに実施しており、本来の色に限りなく近い自然な色味を再現している。

 ハードウェアには、UHS-II規格SDメモリカードスロットを内蔵し、最大約312MB/秒のデータ転送速度でUHS-II規格SDメモリカード対応の4Kカメラなどで撮影したコンテンツを手軽に取り込める。アプリケーションには、写真の現像・編集・管理ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 5」を搭載している。このソフトでは、映像の傾きやひずみをワンクリックで修正できるほか、マウスや指で指定した箇所の露光量やコントラストを調整できるなど初心者でも直感的な操作で写真を簡単に仕上げることができる。価格はオープン。(編集担当:慶尾六郎)