DyDoが缶コーヒー「ダイドーブレンド」ブランドをリニューアル

2012年08月07日 11:00

 近年、缶コーヒー市場は、カフェショップの定着やファーストフード・チルド商品など気軽にコーヒーを飲む環境が増えたことに加え、新たな飲料カテゴリーの登場(エナジードリンク・フレーバー紅茶など)もあり、巨大市場ながら、ここ数年横ばいが続いている。そのような中、各社は様々な工夫を凝らした開発に力を注いでいるようだ。

 例えばダイドードリンコは、缶コーヒーを飲まなくなった理由を独自調査(20~60代の男性コーヒー愛飲家対象)。その結果、「おいしくない」、「味が好みに合わなくなった」などの理由が多くまた、飲みたい理想の缶コーヒーとして「豊かで複雑な味わい」や「最適にブレンドされた」缶コーヒーを求めていることも分かり、ユーザーは”味覚”を重視していることを認識したという。

 そこで今回、同社は創業以来37年こだわり続けてきた「ダイドーブレンド」ブランドを一新。厳選したコーヒー豆とこだわりブレンド技術で豆本来の味わいを追求した「ダイドーブレンド ブレンドコーヒー」「ダイドーブレンド ブレンド微糖」「ダイドーブレンド ブレンド砂糖ゼロ」「ダイドーブレンド ブレンドラテ」を開発。9月3日より、コンビニエンスストアや量販店、全国の自動販売機などで発売すると発表している。「パッケージもダイドーブレンドの資産である”フラッグ”を継承し、シンボリックにリニューアルしたロゴを前面に大きくしました。ダイドーブレンドの統一されたシリーズ感と、独自のこだわりとおいしさを生活者に訴求する斬新なパッケージとしました」とダイドードリンコ。今後もコーヒーの魅力である「ブレンド」の素晴らしさを広く訴求していく。

 また、サントリー食品インターナショナルは、「BOSS」発売20周年を記念し、その第1弾として「ボス 超(ちょう) -深煎りを超えたコクと旨味-」を8月21日から新発売。さらに主力の「ボス レインボーマウンテンブレンド」「ボス 贅沢微糖」「ボス 無糖ブラック」「ボス カフェオレ」をリニューアルし9月4日から発売する。キリンビバレッジは、8月28日から「キリン ファイア」ブランドから秋向けスタンダードタイプ缶コーヒー「キリン ファイア 完熟100」を新発売。アサヒ飲料も同日、原料「高級豆使用」・焙煎方法「炭焼焙煎」・抽出方法「100%ドリップ(無希釈製法)」のすべてにこだわった、プレミアムブラック缶コーヒー「ワンダ ブラックワンダ 缶185g」の中味・パッケージをリニューアルし発売する。

 今後も各社から続々と新たな缶コーヒー商品が登場、展開していくと考えられる。愛飲家ならずとも、缶コーヒー市場の活性化に期待できる、秋冬シーズンとなりそうだ。