アサヒグループホールディングス(HD)の業績好調について先般報告した。2014年上半期連結営業利益は目標370億円に対して400億円超を達成し、上半期営業利益として過去最高を記録。同時に2014年上半期の売上は、前年比4%増の8100億円超に達した。
大きな要因のひとつは、今年2月から市場展開を開始した高級ビール「アサヒ・スーパードライ・プレミアム」の缶ビール2種だ。酒販店やコンビニなどリテール市場の要望に応え通常販売商品とした結果、消費者の高級ビール志向に後押しされ、売上を伸ばしたことが業績アップにつながった。
あまり知られていないが、今年3月から缶ビール発売に次いで樽生容器による、生の「スーパードライ・プレミアム」供給を開始していて、飲食店や居酒屋などでも「スーパードライ・プレミアム」が好評だという。その樽生容器取り扱い飲食店の年間供給店舗の目標は、当初4000店だった。が、6月末で早くも目標を達成。アサヒビールでは今年度店舗展開目標を2倍の8000店に修正した。
こうした飲食店、居酒屋などの料飲店がグラスやジョッキで提供する生ビール好評を受けて、アサヒビールではホテルなどの宴会場やパーティ、結婚式場などの高い業務用市場需要に対応するため「スーパードライ・プレミアム」瓶容器の供給を9月から開始する。瓶種は通常スーパードライと同じ小瓶・中瓶・大瓶の3種だ。
アサヒビールによると「スーパードライ・プレミアム」の今年度出荷計画目標を360万ケースとしていたが、業務用市場に向けた瓶容器の展開をも含めた拡販で、40%ほどアップさせた年間500万ケースに上方修正するという。(編集担当:吉田恒)