ダム事業を検証する国土交通省は24日までに福井県の足羽川ダムについては継続、長野県の黒沢生活貯水池と駒沢生活貯水池については中止の方針を決めた。
足羽川ダムは実現性やコストなどから現在の計画が優位と判断。黒沢生活貯水池について治水は調節池で、利水は地下水源の確保などで可能かつ経済的と判断。駒沢生活貯水池についても治水は河川改修で、利水は地下水源の確保などで可能と判断した。
継続とした足羽川ダム(重力式コンクリートダム、ダム高96m)は福井県池田町に建設計画中で足羽川や日野川、九頭竜川の下流地域の洪水被害軽減を目的に洪水調節専用ダムとあわせて分水施設を上流に整備するもの。総事業費1450億円。(編集担当:森高龍二)