裁判員制度の判決 国民の感覚が反映と野田総理

2012年07月19日 11:00

 野田佳彦総理は裁判員制度(裁判員の参加する刑事裁判)について衆議院の馳浩議員(自民)から政府としての評価を問われ「国民に支持されているものと認識している」と答えた。また裁判員裁判の判決は「国民の感覚が反映されたもの」との認識を示した。

 野田総理は「裁判員候補者は高い割合で裁判所に出頭し、選任された裁判員等は熱心に審理に取り組んでいるものと承知しており、また、裁判員等の経験者の多くは、裁判員等として裁判に参加したことにつき良い経験をしたと感じ、充実感をもって審理に取り組んでいることがうかがわれることなどから、裁判員制度は、順調に運営され、国民に支持されているものと認識している」とした。

 また、検察は「裁判員裁判における強姦致傷罪など被害者のプライバシー保護のため、裁判員候補者の中に関係者が含まれていないかどうかにつき被害者の確認を受けるなどした上で、裁判員など選任手続において理由を示さない不選任の請求をするほか、裁判所が刑事訴訟法の規定に基づき被害者特定事項を公開の法廷で明らかにしない旨の決定をした場合、起訴状や証拠書類の朗読などの際に被害者特定事項を明らかにしない方法で行うなどしており、適切に対処している」と述べた。(編集担当:森高龍二)