憲法改正 自公で立ち位置の違い明確

2012年12月23日 14:08

 憲法改正について、自民党の石破茂幹事長は22日夜のNHK番組で、なぜ今憲法改正なのかと聞かれ「なぜ、今まで(改正を)しなかったのかの方が問われるべき」と語った。

 石破幹事長は「現行憲法は占領下にできたもので、占領下に憲法をつくってはいかんのです」と語り「現行憲法には独立国家の憲法としてはふたつの条項が抜けている。軍の規定と国家緊急事態の規定だ」として、アメリカの国力の変化や戦略の変化の中で日本だけが今までのままでいいのか、と独立国家に相応しい憲法の制定が必要との考えを強調した。

 一方、連立政権を組む公明党の山口那津男代表は「われわれは環境権のような、新しい権利を憲法に加える考えを持っている。そのために憲法改正条項を緩やかにしようという考えを持っているが、自民党の中には第9条(戦争の放棄)を変えるために改正条項を緩やかにしようと聞こえてしまうところがある。そうだとするなら、それはもっと慎重であっていい」と語った。

 山口代表は「日本が自主的に作った憲法でなくても、その内容事態は、国民は今まで是として受け止めてきた。ですから、これを変える必要はないという国民の意見はある。だから、ここはあせらないでしっかりと議論していくべき」として、慎重に議論する必要性を提起した。(編集担当:森高龍二)