今、スマートフォン(多機能電話)市場を大きく賑わせているのは、間違いなく米アップルの「iPhone6」だが、しかし米アップルはそれに引き続き17日に、タブレット端末の新型機種「iPad Air 2」と「iPad mini 3」を販売するとの発表を行った。そしてこれらの発売開始に合わせて18日、NTTドコモ<9437>とKDDI<9433>のauはiPadの旧型モデルの下取りサービスを行うとの発表を行った。
NTTドコモ、auともに下取りサービスを行う期間は「iPad Air 2」と「iPad mini 3」の発売が開始される予定の10月下旬から11月末までとなっている。NTTドコモは旧型端末を回収し、「iPad Air 2」「iPad mini 3」などの購入代金を最大2万1600円値引きする。また他社契約者もサービスの対象に含まれる。対象機種は初代iPadから2013年に発売された「iPad Air」までとなる。そしてauは最大で2万2000円分のポイント還元を行う。サービスの対象となるのは自社契約者と、無線LANの「Wi-Fi(ワイファイ)」モデルに限定されるものの、旧モデルのうち最も新しいモデルも下取り対象となる。また大手3キャリアのうち残るソフトバンク<9984>も今後下取りサービスの内容を発表するとしている。
そしてNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社は「iPad Air 2」「iPad mini 3」の端末価格も発表。3社ともに「iPad Air 2」(容量16ギガバイト)を実質1万2000円程度、「iPad mini 3」(容量16ギガバイト)を実質ゼロ円とし、ほぼ横並びの価格となった。
「iPad Air 2」「iPad mini 3」は10月下旬に発売予定で、NTTドコモとソフトバンクは18日より予約受付を開始。auについては19日より予約受付を開始する。
9月に「iPhone6」と「iPhone6 Plus」が発売された時にも、NTTドコモ、au、ソフトバンクは3社ともにiPhoneの下取りサービスを開始した。そして今回の「iPad Air 2」「iPad mini 3」でもNTTドモコ、auが同様のサービスを行い、今後ソフトバンクもサービスを開始する。こうして再び三つ巴の競争が開始されたわけだが、「iPhone6」に続いて今回も熾烈な顧客獲得競争が展開されそうな気配だ。はたして勝つのはどのキャリアなのか、今後の展開に注目したい。(編集担当:滝川幸平)