パナソニックが一般家庭用白熱電球の生産終了を10月末に前倒し

2012年07月13日 11:00

 パナソニックが、一般家庭用白熱電球の代替商品がほぼ出揃ったこと受け、一般的な白熱電球の生産終了を当初予定の2013年3月31日から半年前倒しし、2012年10月31日にすると発表。長寿命シリカ電球4機種が対象で、特殊電球は引き続き生産を継続するという。

 2008年5月の経済産業省発信における「省エネランプ等の普及促進対策」に従い、白熱電球代替の電球形蛍光灯などを生産・発売してきたパナソニック。2009年10月にはLED電球の発売を開始、7月末時点で合計48機種(54品番)をラインナップしている。同時に、一般家庭用白熱電球の生産品目を207機種から段階的に減らしており、一般家庭用白熱電球は、2012年現在、長寿命シリカ電球4機種のみとなっている。こうした中、6月13日に政府が省エネあかりフォーラムを通じて、経済産業省・環境省両大臣名で、省エネランプへの切替えについて、「さらなる」積極的な取り組みを要請していた。

 発光効率の悪い白熱電球は、日本に限らず、世界各国でその代替が進められている。特に日本では昨年の震災以降、省エネへの関心が高まりLED照明が急速に普及し、一般家庭用白熱電球に対する需要は低い。となると、環境問題に対する取り組みや、政府の要請を受けての生産終了前倒しというだけでなく、利益の薄い、若しくは採算がとれない製品の整理とも言えるのでないだろうか。