枝野幸男経済産業大臣は10日の参議院予算委員会で「関西電力大飯原発から30キロメートル圏内のすべてにおいて避難経路が作られているということの確認はしていない。福井県内については県がご尽力されているので、対応されているときいているところであります」と万一に備えた安全管理の甘さを露呈。質問した佐藤正久議員(自民党)は「ふざけるな、と言いたい」と怒りをぶちまけた。
佐藤議員は「都道府県単位のことではない。原発から30キロメートル圏内の安全管理をやるんでしょ」と対応の遅さを批判。「若狭のとなりには京都も、滋賀もある。未だに対応ができていない。住民の避難計画、30キロ圏内の避難経路、いつまでにつくるのか」と質した。
細野豪志環境大臣は「原子力規制委員会が可及的、速やかに指針をつくり、地方自治体で計画をつくって頂けるものと確信している」と答弁。佐藤議員は「9月まで待つのか。今つくればいいじゃないか」と追及。細野環境大臣は「原子力規制委員の方々で決めて頂くのだが、そのための準備を事務方で作らせている」とした。(編集担当:森高龍二)