コンビニ利用の幅広がる 大学卒業証明書や住民票の写しなど発行

2014年12月24日 12:39

画・コンビニ利用の幅広がる 大学卒業証明書や住民票の写しなど発行

NTT西日本とNTTスマートコネクトは、コンビニで大学の卒業証明書などを受け取れる新サービスを開始すると発表した。2015年4月からセブン-イレブンにてスタートする予定。

 NTT西日本とNTTスマートコネクトは12月9日、「Bizひかりクラウド」の新サービスとして、コンビニで大学の卒業証明書などを受け取れるシステムを開始すると発表した。2015年4月からセブン-イレブン<3382>にてスタートする予定。インターネットから卒業証明書や成績証明書などを申請すれば、全国のコンビニで受け取ることが可能になる。

 これまでは直接大学に赴いて申請手続きをするか、郵送で申請書を送ったのち発行という流れが主だった。大学の各種証明書は就職活動には欠かせないが、どの程度準備しておけばいいのか見通しが付けにくいこともあり、あらかじめ準備しておいても不足することがたびたびある。大学が遠方の場合は交通費や郵送費などの負担が重く、また必要な書類を受け取るまで数日かかることもあるため不便だった。しかし、コンビニのサービスを利用すれば申請当日に、短時間で受け取ることができるようになる。

 新サービスの利用方法は以下のとおり。まずスマートフォンやパソコンから大学のホームページにログインし、必要な書類の発行申請を行う。クレジットカード決済で発行手数料を支払うと、プリント予約番号が画面上に現れる。予約番号をメモに控えておくかプリントアウトして最寄りのコンビニまで持っていき、対応コピー機に番号を入力。50円程度の印刷代を支払うと、電子透かしが入った証明書が印刷されて出てくるという仕組みだ。

 大学側にはシステムの導入費用とサービス利用料で、年間176万円以上かかるが、現在学校に設置されている証明書自動発行機よりも低コストに収まるため、今後利用校は増えていく見込み。すでに数校で導入が決定しており、NTT西日本はこれからの4年間で300校にまで拡大していく計画だ。

 一方、市町村でも、住民票の写しや印鑑登録証明書などの公的書類をコンビニで交付するサービスを実施しているところがある。杉並区を例に挙げると、同サービスの利用時間は午前6時~23時までと長く、役所の窓口が閉まった後でも、会社帰りにコンビニで必要書類を交付することができる。全国にあるコンビニを活用した新システムが、今後続々と誕生していくかもしれない。(編集担当:久保田雄城)