福島県知事が海江田民主代表に緊急要望

2013年01月09日 20:31

 民主党の海江田万里代表は9日、佐藤雄平福島県知事から復興に向けた緊急要望を受けた。海江田代表は「野党になったが、これまで以上に復興のために力を尽くしたい」と応えた。また、14日に細野豪志幹事長が福島を訪問すること、自身も1日も早く訪問したい意向を伝えた。

 佐藤知事は「東電福島第一原発事故により15万人余りの県民がふるさとを離れ、県内はもとより、全国に避難生活を余儀なくされている」としたうえで「復興財源の確保、除染の推進、復興交付金の拡充、原発事故避難者への支援、産業復興企業の立地補助、研究開発拠点の整備、県土強靭化対策、交通インフラの整備について、具体的な緊急要望を伝えた。

 除染については「対策基金の積み増し予算の確保、柔軟な執行ができる仕組みつくり、森林などの除染推進」などをあげた。交通インフラでは復興に向けた戦略的道路整備での国直轄代行事業の採択と補助率の嵩上げ、常磐自動車道の早期全線開通などへの取り組みを求めた。(編集担当:森高龍二)