安倍晋三総理は13日のNHK日曜討論でオバマ米大統領との日米首脳会談で、集団的自衛権の行使の政府解釈の見直しについて安倍政権の大きな方針のひとつであることを伝え、テーマにするとの考えを示した。
見直すことが安倍政権の方針であると伝えること事態が両国首脳の暗黙の見直しへの約束につながるのではないかとの懸念は否めない。政権与党の山口那津男代表は「集団的自衛権の行使を認めると歯止めが無くなる」として、これまでの政府が一環して解釈してきた「集団的自衛権は有するが行使は認められない」とする政府解釈を「妥当」としており、「議論そのものにも慎重に議論していかねばならないテーマ」としているだけに、安倍総理にも慎重な対応が求められている。
この日の番組で安倍総理は「日米首脳会談が2月中にできれば良いと思っている」としたうえで「日米首脳会談では日米間の信頼関係の回復、オバマ大統領との信頼関係の構築を目指す」とし「経済、安全保障について、突っ込んだ話をしていきたい」と語った。
そのうえで「集団的自衛権の行使の見直しについても、安倍政権が進める大きな方針のひとつである」とし「(集団的自衛権の行使ができると、見直しを行った場合)日米同盟関係がどのように変わっていくのか、地域がどう安定していくのかということについても議論していきたい」と日米首脳会談で集団的自衛権の行使について取り上げる考えを示した。(編集担当:森高龍二)