ファミリーマートが、韓国における事業パートナーである普光ファミリーマートの社名を「BGF retail Co.,Ltd.」に変更し、同社との資本関係をさらに強化すると発表。これに合わせて新たなブランド「CU」を立ち上げ、看板には「with FamilyMart」を付記する。
韓国において、1990年に1号店を開店して以降、約20年で7267店舗(5月末現在)にまで店舗数を拡大し、韓国コンビニエンスストア業界シェアNo.1にまで発展したファミリーマート。一方で、韓国におけるコンビニエンスストア市場は年々飽和が進み、競合環境が激化している。こうした状況を受け、発展的な関係を構築するために新たに包括的な提携契約を締結し、資本関係の強化ならびに新たなブランドを立ち上げるに至ったという。
現在8万から9万の小規模小売店があるという韓国。この小規模小売店は、今後コンビニエンスストアとして進化することが期待され、コンビニエンスストア市場は依然として成長、拡大の可能性があるという。こうした中ファミリーマートは、有名観光地や各地域と協力して韓国コンビニエンスストアで初めての地域特化商品を開発・販売するなど、競合との差別化を進めていた。公共施設や特殊立地への出店、新たな差別化形態店舗の展開など、事業展開の拡大を図る中で、今回の資本関係強化や新ブランドの立ち上げは功を奏するのか。今後の動向に注目が集まるところであろう。