参院議論中に60日ルールの話「不謹慎」と民主

2015年08月29日 11:59

 民主党の榛葉賀津也参院国会対策委員長は28日の記者会見で、この時期に与党内から60日ルール適用の話が出ていることに「参院で議論が進んでいる最中に、衆院が突然60日ルールを適用するのは二院制の否定以外の何ものでもない。議論の中身も見ずに、そういう話を与党がするのは不謹慎だ」と問題視した。

 榛葉参院国対委員長は「まだ審議時間は60時間」とし、そのうえで「時間の問題ではなく、国民の理解がほとんど深まっておらず、それどころか衆院と参院で政府の答弁が変わってきていることが問題だ」と政府答弁が二転三転する状況を重大視した。

 榛葉参院国対委員長は「維新の党が参院に提出した対案の審議を含め、さらに政府を追及していきたい」と参院審議を通して、政府案の問題点をさらに浮き彫りにしていく考えを示した。

 岡田克也代表も同日の記者会見で「参院での精力的な議論が続いている。衆院の時からそうだが、議論すればするほど疑問が深まり、答弁が安定していない。こんな状況で憲法の解釈に関わる法案を採決し、法律にしたら大変なことになる」と憲法違反の安保法案に危機感を持って対応していく姿勢を強く伺わせている。(編集担当:森高龍二)