参院60日ルール使うべきでない 改めて強調

2015年08月26日 08:11

 民主党の羽田雄一郎参院幹事長は25日午後の記者会見で安保法案の審議について「今の状況で結論を出す状況ではないことは国民の皆さんも思っている。60日未満で結論を出すというよりも、議論が深まるまでしっかり議論すべき。60日ルールは使うべきではない」と改めて、熟議していくことが必要だとした。

 また「現在、自衛隊員の安全について議論しているが、まったくかみ合っていない」と国会審議の質問に対する答弁がかみ合わないことを問題視した。

 そのため「国民の理解が深まっていない」とし「多くの国民がこの法案は違憲ではと思っている。子どもたちや孫の時代まで安心して平和な日本をつないでいけるのかと疑問を持って立ち上がっている。国民と意識を共有しながら戦っていく」と集団的自衛権の行使容認を含む安保法案を廃案に追い込む姿勢を強く示した。

 また、漏れて年金情報問題についての参院厚生労働委員会の議論について「漏れた年金問題検証委員会の報告書について質疑を行っているが、議論を聞いていると、現状のまま、大切な年金を年金機構に預けておいて大丈夫かという疑問が深まってくる。まだまだ議論が必要」とした。(編集担当:森高龍二)