民主党の枝野幸男幹事長は街頭演説で、安保法に関して「戦後最悪の法律」と断言。憲法解釈を「どうしても変えたいのなら、堂々と国民に訴え、国民投票にかけて憲法を改正するという手続きが決められている。なぜその道を選ばないのか」と昨年7月の憲法解釈の変更、閣議決定、その後の安保法制定までの政府・与党の一連の強引なやり方を強く問題視した。
また「本当にわが国の領土・領海を守りたいのなら、個別的自衛権の中身を充実させることだ」と憲法違反の安保法でなく、個別的自衛権の充実こそ必要だと訴えた。
そのうえで、枝野幹事長は「参院選挙、総選挙で自民党・公明党を過半数割れに追い込んでいけば、この法律を使うことはできなくなる」とし「憲法違反の部分を止めさせる。そのことのために、あらゆる努力をして前に進んでいくことを約束する」と継続した共闘を呼び掛けた。来夏の参院選挙などを見据えた訴えへトーンが上がった。聴衆の中に「野党ガンバレ」のプラカードなどが見られ、激励の声が飛んだ。(編集担当:森高龍二)