民主党の岡田克也代表は21日の街頭演説で、「ズーッと反対してきた安保法案が数の力で成立した」と国民の8割が説明不十分とするなか、衆参特別委員会で強行採決し、最後まで数の力で押し切った政府・与党の態度を改めて問題視した。
岡田代表はまた「成立させてしまったことを本当に申し訳なく思う」と詫びた。そのうえで「闘いはこれから。これまで政治に距離を置いてきたと思われる人々が立ち上がり『この日本の危機を何とかしなければいけない』と全国で声をあげて頂いたことをうれしく思う。そうした皆さんといっしょになって、闘っていきたい。この闘いはこれからが大事」と安保法廃止まで継続して闘うと決意を示し、共闘を呼びかけた。
岡田代表は「参院で我々が多数をとれば、自衛隊を海外に出すときに国会承認が出来なくなり、衆院で多数をとれば、憲法違反の法律は白紙にできる」と訴えた。岡田代表は「そのために、しっかり(選挙を)戦いぬいていきたい」と表明。
岡田代表は演説で「自民党の歴代内閣が集団的自衛権尾の行使は憲法違反だと言ってきたのに、安倍政権は一内閣で限定的とはいえ、集団的自衛権行使容認を含む安保法を成立させた。日本は根本的に変わってしまった。これからは日本自身が攻撃を受けていなくても、海外に自衛隊が出て行って武力行使する場合があるということだ。大変なことだ」と訴えた。
また「自民党は限定しない集団的自衛権を目指している。自民党の憲法改正草案を見て頂ければわかる」とし、憲法改正で、フルでの集団的自衛権を実現しようと動いていくと訴えた。
また、今回の行使要件についても「限定をつけたものの、限定通りに運用されるかどうかも分からない」と政府の解釈次第で自由裁量される幅の広さの危険性を指摘した。(編集担当:森高龍二)